オリゴ糖をご存知ですか?実は腸内の善玉菌のえさになると言われており、おなかなっとくにも配合しています。そこで今回はオリゴ糖についてご紹介したいと思います。
まずオリゴ糖とはどのようなものかからご説明します。
オリゴ糖とは、糖類の一種で、少糖類と呼ばれることもあります。
通常、砂糖は原料や製法・精製度などで分類(※下参照)されることが多いのですが、オリゴ糖は分子構造による分類で、分子構造が単純な糖類(小糖類)のことを指しています。
そのため一般の砂糖の中にも一部オリゴ糖を含むものもありますし、食品の中に含む糖質の一部がオリゴ糖だったりします。
~【砂糖の分類について】~
「砂糖」は甘さを出すための調味料の総称で、上白糖・三温糖・黒糖など「製法」で分類したり、さとうきび、甜菜など「原料」で分類したりしますが、オリゴ糖はそのどちらでもなく、糖の構造での分類になります。
オリゴ糖について明確な定義がなされていないのですが、一般的に「単糖」と呼ばれるこれ以上加水分解できない糖が2つくっついて(2糖類)、さらに全体としても少ない分子量になるものを呼んでいます。
オリゴ糖を含む食品は玉ねぎ、ゴボウ、とうもろこしなどありますが、なんといっても砂糖大根(甜菜・てんさい、ビート)に多く含まれています。
砂糖大根は北海道など主に寒い地方で採れ、主に砂糖の原料として使用します。同じく砂糖の原料で有名な沖縄などで採れるさとうきびにはほぼ含まれていません。
砂糖大根から作った糖は「てんさい糖」という名前が付くこと多く、その原料に多く含むオリゴ糖を多く含む砂糖となります。
また、てんさい糖などからさらにオリゴ糖の濃度を増した糖も製品化されています。
①低カロリー…おおよそ一般の砂糖の半分。
オリゴ糖は一般の砂糖に比べて、カロリーが控えめ(おおよそ半分)であることが特徴です。
というのもオリゴ糖は腸で消化されにくいため、吸収もされにくいためです。
②善玉菌のえさになる
オリゴ糖は消化されにくいため長く腸にとどまります。人間は消化しにくいのですが善玉菌である乳酸菌(ビフィズス菌等)はエサにすることができ、体内に住み着いた乳酸菌を増やす働きがあります。
さらに、オリゴ糖は悪玉菌が好まないため乳酸菌などの善玉菌だけに効率よく栄養を与えることができます。
③悪玉菌を住みにくくする
善玉菌である乳酸菌が増えることにより、もう一ついいことがあります。
乳酸菌が作り出す乳酸は強い酸性なので、酸性が嫌いな悪玉菌が住みにくくなり、さらに腸内環境をよくしてくれるという好循環が生まれてきます。
弱点も…
とてもいいオリゴ糖なのですが、カロリー半分に呼応するように甘みも一般的な砂糖の半分になるため、お料理に使うときには注意が必要です。
オリゴ糖は前述の通り、腸にすみついた腸内細菌(善玉菌)を元気にしてくれますので、積極的に摂りいれたいですね。
腸内細菌と聞くと、やっぱり有名なのはヨーグルトや納豆などの発酵食品です。
発酵食品など外部から善玉菌を摂ると多くの体にいい効果が発表されていますし、よく言われていたり分かりやすいこともあり広く知られています。
一方で、食事など外から摂取した乳酸菌などは体に定着せず、すぐに体外に排出されてしまうため毎日摂り続ける必要があることはご存じない方もいるかもしれません。
実は人間の腸の中には住み着く腸内細菌がいて、これらは食事等で摂取した菌と違い生まれ変わりながら長期間にわたって腸にとどまっているので、これらの菌を元気にすることもとても大切です。
そこで、発酵食品で善玉菌を摂りながら自分の腸に住みついた腸内細菌を元気にするオリゴ糖も一緒に摂取して腸から健康な体作りを目指しましょう!
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