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便秘と下剤 ~便秘スパイラルにご注意~

この間、「世界一受けたい授業」でねじれ腸・落下腸の放送の中で、便秘についても特集がありました。最も怖いのが下剤使用による便秘の負のスパイラルとか。そこで便秘と下剤について考えてみたいと思います。

侮れない便秘

多くの女性が悩んでる国民的な症状の便秘。たかが便が出ないと侮ることなかれ。便は食べた物から栄養と水分を吸収した後のカスで、老廃物も多く含まれています。老廃物には人体に有害な影響を及ぼすものも含まれているので、長時間体内に留まっているとそれらも吸収されてしまい、肌荒れ、吹き出物、痔などにつながる他、近年日本で増加している大腸がんの原因の1つとも言われています。

 

あと意外に気になるのが便やおならの臭い。あの手この手で音はカムフラージュできても臭いのカムフラージュはなかなか難しい…なんてどうでもいいですね(^_^;)

 

便秘の原因

では便秘の原因はなんでしょうか?といっても原因は様々。主な直接的な原因としては

①腸のぜん動運動が不足(腸の機能) ※ぜん動運動とは腸など臓器の収縮活動

②腸が細くなり便が通りにくくなる(腸の形)

③便の水分やかさが不足(便の質・量)

などに分けられます。

 

冒頭のねじれ腸、落下腸は「②腸の形」によって便の通りが悪くなるものですね。腸の形は体質にもよるそうで、根本的な対処はなかなか難しいかもしれませんが、マッサージやひねりなどの運動が効果的と言われています。

 

一方「①腸の機能」や「③便の質・量」は、食べ物・ストレス・生活習慣・腹筋などなどいろいろな要因が挙げられます。望ましいのは、食べ物や運動などをとりいれて自然に解消していくことですが、すぐに出したい場合は下剤を利用することになります。


下剤の作用と副作用 ~負のスパイラルに注意~

下剤は「Ⅰ.腸を刺激して、ぜん動運動を促進する」タイプと「Ⅱ.便の水分量などを増やして、便が腸内を動きやすくする」タイプがありますが、即効性があるのが「Ⅰ」の刺激を与えるタイプです。

 

通常ぜん動運動は自律神経、中でも副交感神経がコントロールしています。その副交感神経は乳酸菌など腸内細菌の活動や便の重さなど、様々な刺激を受けてせん動運動を調整すると言われていますが、下剤は強制的に刺激を与えることでぜん動運動を促進させることになります。

 

しかし人間は外部からの刺激に対してどんどん慣れていくので、常用するとどんどん下剤の量を増やさないといけなくなり、また腸を強制的に働かせることで疲弊し、機能が低下によりまた下剤に頼るという、負のスパイラルに陥ってしまう危険性があります。

 

また、常用すると下剤に含まれる成分のメラニンが腸に沈着して大腸が黒くなる、大腸メラノーシスになってしまいます。黒くなるだけなら気持ち悪いですむかもしれませんが、硬くなってしまいホリープや大腸がんが出来やすくなってしまうようです。

 

これだけみると下剤は悪いみたいですが、出ないこともまた問題ですのでここぞという時に使いながら、本来の腸機能を取り戻すことが大事ですね。

便秘が常態化したら善玉菌

便秘が常態化すると、老廃物の腐敗が進み腸内の悪玉菌が急増し、腸内環境が悪化してしまいます。すると便が出ないだけでなく、腸の機能である消化・吸収も悪くなったり、免疫も低下し(腸が免疫の約70%を占めています)、病気になりやすくなってしまいます。もちろん、前述の肌荒れや吹き出物も有害物質が吸収されて全身に行き渡ることが原因です。

 

便秘が続くなという場合は、便を出すための食事・運動はもちろん、意識的に善玉菌をとりいれて腸内環境をよくしましょう。






代表者:刑部亮
1977年浜松市生まれ。2児のパパ。生まれた時から自然食品で育てられ、今は子供に食育中。趣味は山登・キャンプ・お酒・ダイビング(ブランク中)
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