GMP認定工場をご存知でしょうか?これは入荷・製造、集荷までの厳しい品質管理基準を満たしていることを示す工場のことです。商品を買う時に、製品はもちろん工場も選択基準に加える人が増えているこのGMP工場についてご紹介します。
最近、家電量販店などで「日本の工場で作られています」と書いてある札を見たことありませんか?これはもちろん商品アピールの一つとして書いてあります。
家電を買うとき、日本の有名メーカーなので安心と思って買ってる人も多いと思います。でもその商品は日本で作られたとは限りません。むしろその大半は海外で作られていると思ったほうがよいでしょう。
もちろん海外の工場で作っているからといって品質が悪いとは限りません。ただ日本人は世界一品質に非常に厳しいと言われ、その環境で育っている文化とモラルの意識が高いイメージが浸透しているなどから「日本の工場で製造」がPRポイントになりえているのだと思います。
ただ、いくら日本の工場で作っているとしても、工場はピンからキリまでありますし実際「日本で作っているからよさそう」というだけでは説得力に欠けるのも事実です。
つまり「日本の工場で製造」ではなく「日本の、かつ安全・品質管理が認められた工場で製造」が望ましいですよね。
そこで生まれたのが製造工程における品質管理基準です。
例えは家電でしたが、これらはあらゆるものの製造にも通じることで、いろんな分野毎に基準があります。
中でも医薬品等の製造品質管理基準のことをGMP(Good Manufacturing Practice:適正製造規範)と呼び、医薬品では古くから義務付けられていました。
GMPの工場は「原材料の受け入れから製造・出荷まで、製品が安全に作られ、一定の品質が保たれるようにするための製造工程管理基準」を満たしていることを示していますので、安心して購入することができます。
以前は医薬品だけでしたが、近年ではカプセルや錠剤の形をした「健康食品(いわゆるサプリメント)」の普及に伴い、医薬品以外についてもガイドラインができました。
外国ではサプリメントはGMPが義務づけられる国もある他、添加物や化粧品など他の業種にも広がっています。
健康食品におけるGMPは厚労省がガイドラインを作成し、民間の第三者機関が審査し認定されますが、2015年現在においては義務ではありません。
健康食品はもちろん医薬品ではありませんが、有効と考えられる成分を多く含むものも多いので量や混合度・濃縮度などにばらつきがあっては困りますよね。もちろん衛生面はもっての他です。そう考えるとGMP工場で作っていると多少なりとも安心できるかと思います。
健康食品やサプリメントを購入する際、原料・成分はもちろんですが「GMP工場で製造」というのもぜひ選択基準の一つに加えてみてはいかがでしょうか?
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